<清水おかべクリニック>
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睡眠中に、鼻からノドの間で発生する
異常呼吸音「いびき」。
いびきはどうして起こるのでしょう?
いびきは、睡眠中に鼻・のどといった空気の通り道(気道)が狭くなり、そこを通過する空気の流れが周囲の粘膜(ノドチンコとそのまわり)を振動させて異常な音を発生させる事で生じます。
健康な方でもいびきをかく事はあります。睡眠中は全身の筋肉が弛緩します。通常睡眠中は上を向いて寝る事が多いですが、ノドチンコや舌は重力に引かれて首の後方へ向け垂れ下がる形になり、結果として空気の通り道を狭めます。過労気味の時などは特に筋肉が弛緩しやすくなるので、普段はない方でも日によっていびきをかく事もあります。 |
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しかし世間には特別に大きないびきをかくという方もいます。
そういった方々には様々な原因があるようです。
1.肥満のある方
太っている方は体内の脂肪が多く、体の外側だけでなく内側も盛り上がってしまい、
結果としてのどが狭くなっています。全身の筋緊張低下をもたらす慢性的運動不足も
関わっています。
2.お酒をよく飲む方、一部の薬剤を多用される方
お酒や一部の薬剤には、筋肉をより弛緩させる働きがあります。
3.のどの狭い方
口蓋垂(いわゆるノドチンコ)やその周りの粘膜が大きい方、扁桃が肥大している
方、あごの骨の発育不全がある方などは、その分気道が狭くなりがちです。
4.鼻が狭い方
鼻中隔の曲がっている方や鼻腔内の粘膜が肥大してしまっている方、鼻茸がある方、
アデノイド(鼻の奥にある扁桃の一種)の大きい方などは気道が狭くなり、口を
開けて眠らざるを得なかったり、いびきをかいたりします。
5.全身的な疾患のある方
中枢性の疾患や、全身の筋肉の疾患などをお持ちの方でいびきをかきやすい場合
があります。
いびきをかくと他人に気兼ねしてしまう、という事の他に、狭くなった気道で呼吸をしている為に体に負担がかかり、眠りが浅く睡眠不足に陥ったりする事もあります。
そしてさらに「睡眠時無呼吸症候群」を併発されている方もいらっしゃるのです。
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