耳鼻咽喉科 アレルギー科 清水おかべクリニック 平成16年10月1日開設
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清水おかべクリニック
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新しい治療法 舌下免疫療法
アレルギーに対し、一般的に行われる薬物療法は、症状を和らげる対症療法です。

それに対し「アレルゲン免疫療法」は、アレルゲン(アレルギーの原因物質)を少量から体内に入れ、ゆっくり増やして体に慣らしていく治療法です。
アレルギー症状を和らげ、根本的な体質改善が期待できる治療法であり、現状では唯一アレルギーを治し得る手段とされています。

アレルゲン免疫療法は、100年以上の歴史がありますが、これまでは主に皮下注射による「皮下免疫療法」でした。有用性はある物の、頻回に医療機関を受診し注射しなければならない煩わしさと、僅かながらアナフィラキシーショックの可能性があり、これまでアレルギー治療の主役になる事はありませんでした。

しかし近年、皮下注射ではなく、治療薬を舌の下に含む
舌下免疫療法」(SLIT)が登場し、自宅で服薬治療を行えるようになりました。現在、「スギ花粉」「ダニ」によるアレルギー性鼻炎に行う事が可能です。小学生以上が対象となります。

 治療成績は?
治療成績は、8割以上の方に効果があるものの、残念ながら全員に効く訳ではありません。おおよそですが、
   2割の方は、花粉症が治癒します。
   3割の方でかなり楽になり、対症療法の薬を大幅に減らせます。
   更に2〜3割の方は、症状は出てしまいますが以前より楽になります。
   
1〜2割の方には、残念ながら効果がありません。

治療効果には個人差があり、どの程度改善するかはやってみなければ解らない、というのが実情です。
従来の注射による皮下免疫療法の方が、舌下免疫療法より若干良い治療結果が出ているようです。しかし舌下免疫療法には、自宅で治療を行えるという圧倒的なアドバンテージがあり、副作用も皮下免疫療法より少なくて済みます
今後は「舌下免疫療法」が、アレルゲン免疫療法の主流となりそうです。

 治療は実際どんな流れ?
1日1回、少量の治療薬から服用を始め、以後は一定量を毎日、数年間に渡り
服用を継続します。時間のかかる治療法で、定期的な受診が必要です。

スギ花粉症の場合は初回のスギ花粉飛散シーズンから、ダニアレルギーの場合は開始後数ヶ月してから、効果が出始めます。
年単位で継続する事で最大の効果が得られます。まずは2年ほど行い、効果を感じられたら継続し、4〜5年間治療を行う事をお勧めします。
治療終了後も長期間効果があり、完全に押さえられない場合でも、対症療法薬の使用量を減らす事が期待できます。

 副作用はどう?
アレルギーがある患者さんの体に原因物質を入れる訳ですから、アレルギー症状が出現する事があります。「副反応」と呼ばれ、約半数の方で発生します。
治療開始1ヶ月以内に起こる場合が多いようです。主な副反応は、

    口の中の腫れ・かゆみ・違和感、
    口内炎や唇の腫れ、耳のかゆみ 
等です。
 
これまでの実績では、重篤な副反応は極めて稀であり、従来の皮下免疫療法よりもかなり安全とされます。副反応が出たとしても、ほとんどの方でその後も安全に治療を続けて頂く事が出来ます。
まれに、
アナフィラキシー・ショックといった強い副作用が発現する恐れがあります。これまでの所、日本国内及び世界全体で見ても、極少数でしか起こってはいないようです。

 費用はどの位?
舌下免疫療法にかかる費用ですが、他の治療・検査・薬の処方が無い維持期の場合で、医院での治療費と薬局での薬代と合わせて

 
1ヵ月あたり 2千円台〜3千円台半ば程度(保険3割負担の場合)

となります。(薬剤がスギ2種類・ダニ2種類あり、どれを選ぶかで変額します)
スギ花粉飛散時期のみでなく1年を通じて治療をしますから、毎月ほぼ同額の治療費が必要となります。

副反応が出たり、長期間の治療が必要等、乗り越えるべき山はある。
しかしうまく乗り越える事が出来れば、その後は快適な生活が期待出来る。
舌下免疫療法(SLIT)とは、そんな治療法です。
御興味を持たれた方は、御相談下さい。



 SLITがお勧めの方
スギ花粉症、ダニのアレルギー性鼻炎でお悩みの方には、皆さんにお勧め出来ますが、特に有用と思われるのは以下の方々です。

アレルギー性鼻炎が酷く毎年たくさんの薬を使っており、減らしたい方
眠気など、薬の副作用が出やすい方
女性の方で、将来妊娠した際に薬が使えないのが心配な方
受験期がスギ花粉症と重なるので、その前に良くしておきたい方
若い方で、今後何年もアレルギー性鼻炎に悩むのか、と憂いている方


数年間の治療を行う事で、その後長く快適な生活を送る」というのがこの治療の肝ですから、若い方ほどこの治療はお勧めと言えます。
特に、静岡市など乳幼児〜小児の医療費補助のある自治体にお住まいの方は、治療費の負担もあまりない訳ですから、より一層メリットが大きいでしょう。

 SLITがお勧め出来ない方
重症の気管支喘息がある方
重い心臓の病気を合併している方
癌や免疫不全等の病気を治療中の方
舌下免疫療法の薬を使ってショックを起こした事がある方
妊娠中、及び近日中に妊娠希望の方

 
高齢者は適応外ではありませんが、治療効果がやや弱くなると予想されます。
コストパフォーマンスを考えても、症状が出た時だけ従来通りの対症療法で済ませる、というのも悪くないと思われます。

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