耳鼻咽喉科 アレルギー科 清水おかべクリニック 平成16年10月1日開設
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清水おかべクリニック
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なぜ「現代病」と呼ばれるのか?
西洋医学の歴史に、花粉症らしき症状の病気が最初に登場したのは16世紀頃とされています。
1819年にイギリスの医師J・Bostockは、当時人々の間で広まっていた「現代で言う花粉症様の症状」が、古い枯草が原因で起こる物ではないかと考えました。彼はこの病気を「
枯草熱」(Hay Fever)と呼び、これが西洋医学の世界で花粉症が表舞台に立った最初の機会となりました。(その後の研究でこの病気の原因が花粉であると解った現代でも、欧米では花粉症はHay Feverの通り名で通用しています。)

日本での花粉症は、1934年頃からポツポツと報告がありましたが、きちんと世間に認識されるようになったのは1961年のブタクサ、1963年のスギによる症状の報告からです。日本での花粉症の歴史というのはおおよそ50年程という事になります。

このように花粉症という病気が人類を悩ます様になったのはせいぜいこの50〜200年の間でしかありません。それ以前にはあまり問題になっていなかったのです。
花粉そのものは昔からありました。日本には古来からスギの木が生い茂っていたのです。それなのに花粉症という病気が現れたのはごく最近。
なぜなのでしょう?

その理由に関しては様々な推測がなされています。どれもそれなりの根拠と反論があり、今の所決定的と言える物はありません。

 スギ花粉量の増加
戦後に大量植林されたスギが伐採されずに残り、開花の適齢期を迎えています。近年特に地球温暖化の傾向にあるせいか、春のスギ花粉飛散量が増えています。花粉の量が増えれば、それだけ感作される確率も上がります。
しかし先にも述べたように、スギの花粉そのものは以前からあるのです。日光の杉並木は有名ですが、江戸時代からその地域に花粉症の患者がいた、という話も聞きません。

 大気汚染の悪化
排気ガスなどで汚染された大気中の多くの微粒子が、抗体を産生しやすくし花粉症の発症を促進します。また、舗装道路の増加に伴い一度地面に落ちた花粉が再び舞い散ることも花粉症の症状悪化に繋がります。
しかし、ドイツでは公害の多かった旧東ドイツ地区よりも旧西ドイツ地区の方がアレルギー疾患の割合が高かったといった報告もあり、大気汚染だけで説明の付く問題でもなさそうです。

 食生活・住環境の変化
日本人の食生活が変化し、欧米型の高タンパク・高脂肪の食事が増えています。不規則な生活リズムやストレスの多い生活などと合わせて、アレルギーを起こしやすくしていると考えられます。
また住宅やオフィスの近代化に伴い、通気性の少ない屋内環境が増えています。それらはダニ・カビの温床となり、アレルギー疾患の発症率を上げています。

 感染症の減少
昔の時代は、各種急性炎症も多かったですし、寄生虫に恒常的に感染している人や結核などの慢性の感染症に罹っている人が多くいました。しかし、1945年頃に抗生物質が登場。それ以外にも衛生環境の改善などもあって、1950年代から様々な感染症が激減してきました。
そうした変化と相反するように、1960〜70年代頃から花粉症・アトピー・喘息などのアレルギー疾患が増加してきているのです。
この二つの事象を結びつける要素はあるのでしょうか?

一つの仮説として、過度の清潔・生後すぐの感染症への罹患の減少がアレルギー性疾患の増加を引き起こしているのではないか(
Hygiene Theory)という事が言われています。
 以前は体内での免疫の働きが、主に感染症に対処する方向に振り向けられ、花粉などといった体に悪影響を与えない物質に反応している余地が無かった、しかし感染症が減少した現代においては、余力を持った免疫の働きが花粉を相手に働くようになってしまった、という考え方も一部でなされているのです。
(この仮説に従い、アレルギーの患者に細菌製剤を投与する事でアレルギーを制御できないかという研究も進んでいます。)

また、「アレルギー体質の人は感染症に対する抵抗力が弱い傾向にある。抗生物質の恩恵でそういった方々の生存率が上がった関係で、結果としてアレルギー体質を持つ人の割合が増えてきたのでは」という考えもあります。

いずれも仮説に過ぎず、実証はされていません。

結論はまだ出ておりません。
が、花粉症とは、現代社会の生活環境の向上と極度の清潔志向といった「文明レベルの上昇」がもたらした物ではないのか・・・ 
そのように皮相的に見る向きもあるようです。



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