耳鼻咽喉科 アレルギー科 清水おかべクリニック 平成16年10月1日開設
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清水おかべクリニック
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花粉症はアレルギー疾患
花粉症の症状というと色々とありますが、真っ先に思い浮かぶのが「くしゃみ・鼻水・鼻づまり」といった鼻の症状でしょう。
なぜこうした鼻の症状が多く出るのでしょうか。


鼻は呼吸を行う際に、体に入ってくる空気の最初の入口となります。鼻に入ってきた空気は加温・加湿され、同時にホコリや雑菌・ウィルス等を濾し取られ清浄化された上で、より繊細な臓器である肺に送り込まれるのです。鼻というのは吸気中に含まれる異物や微生物に対する守備・自己防衛の最前線の役割を帯びている場所です。(「においを感じる」という機能も、異変をいち早く異臭として感じ取る事で生命の危険を察知するという、防御機構の一端です。)

自己防衛と言うからには、「自己」と「その他」とをしっかり区別し、上手に「その他」を無力化する必要があります。その為の手段が「
免疫反応」であり、鼻は免疫反応が真っ先に作用する場所でもあります。
免疫反応とは、体内に侵入してきた異物・細菌・ウイルス等を「自分の成分ではない」と見極めて排除する反応の事をいいます。さらに異物が再び侵入した時にすばやく対応できるよう、その物質の情報を記憶しておくのも、免疫の役目です。

侵入した異物の事を「抗原」と言い、その抗原を排除すべく体内で作られる物質を「抗体」と言います。抗原と抗体は鍵と鍵穴のように基本的には一対一の関係で結びつくようになっています。

作られた抗体は体中の「肥満細胞」の表面に接続し、免疫反応の準備が出来ます(これを専門用語で「感作」と言います)。そして再び同じ抗原が侵入してくると、抗体は抗原と結びつき、肥満細胞に信号が送られます。信号を受け取った肥満細胞は、様々な炎症反応を起こす「ヒスタミン」や「ロイコトリエン」といった
化学伝達物質を放出します。

これらの化学伝達物質が鼻などに作用して、異物を無力化するような反応を引き起こします。爆発的な呼気である「くしゃみ」を起こして異物を排出する、「鼻水」を分泌して異物を洗い流す、鼻の粘膜を腫れさせて「鼻づまり」を起こさせ、これ以上異物が体内に入るのを阻止する、といった防御作戦を展開する訳です。

このように本来なら身体にとって有害なものを排除するのが免疫反応の目的です。「くしゃみ・鼻水・鼻づまり」といった現象もその一翼を担う物です。
しかしこの反応が過剰になり、花粉などの本来さほど体に害のない異物に対しても強く防御反応が出てしまうのが、花粉症やアトピー性皮膚炎、気管支喘息といった
アレルギー疾患なのです。


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