耳鼻咽喉科 アレルギー科 清水おかべクリニック 平成16年10月1日開設
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清水おかべクリニック
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補聴器購入の流れ
補聴器に興味が出てきた。出来れば一度手に取ってみてみたい。
本当に役に立ちそうだったら、買ってみてもいい・・・
「でも、どこで、どうやって買ったらいいの?」

そう思っておられる方は決して少なくない筈です。

まず、お近くの耳鼻科医院で診察を受けられる事をお勧めします。耳垢が詰まっていないか、中耳炎・外耳炎などの病気がないかどうか確認して貰いましょう。もしそれらが見つかって、簡単に治せて聞こえが良くなるようなら、補聴器の御世話になる必要もないのですから。
 
難聴が簡単に治せそうな物でないなら、しっかり聞こえの検査をして貰う必要があります。難聴の程度はどうか、難聴が片耳だけなのか両側なのか。片耳の聞こえが正常に近ければ、補聴器は敢えて付けない方が良い事もあります。
かなり高度の難聴がある方であれば、身体障害者の認定が受けられる場合があります。その認定があると補聴器購入の際に市町村から補助を受けられる事が多いので、もしその基準に当てはまる方であれば一考の余地があります。
総合病院の耳鼻科や一部の耳鼻科医院では、『補聴器相談外来』という専門外来のある所もありますから、そういった施設を選ぶのも良いでしょう。そうでなくとも、良心的な耳鼻科であればきっと良い補聴器業者を紹介してくれる筈です。


いざ補聴器が必要という事になった場合、お店の選択には気を付けましょう。
メガネやコンタクトレンズの場合は、眼科で処方箋を出して頂くとそれに合わせた品物がどこの販売店でも購入できるような仕組みが整っていますが、高度なプログラミング技術と機械の性能差、メーカーごとの特性の違いの大きい補聴器という道具は、残念ながら簡便な処方箋のみで充分な性能の物を誰にでも供給できる、という体制には現状なっておりません。
どの高さの音がどれくらい聞こえるのか、聴力の正確な検査データが必要です。また、どの位の大きさの音になるとうるさく感じられるか、という確認も必要です。
耳の聞こえの神経そのものが弱って難聴になっている(感音性難聴)人は、小さな音は聞こえにくいが、大きな音になると結構聞こえる、それよりもちょっと大きくなると音が不快に歪んだり響いてしまう(
リクル−トメント現象)という事が起きますから、補聴器もその耳にあわせ微調整を行って、なるべく耳障りにならない範囲で良く聞こえるようにする必要があるのです。
また、小型の補聴器を選ぶ際、マイクとスピーカが近すぎる為に、ハウリングが生じて補聴器がピーピーと鳴ってしまう、という問題が出る事があります。これは補聴器の耳に入れる部分が耳の穴の形と合っておらず、隙間が大きい時に起きますから、これを防ぐために耳の穴の型を取って「
イヤーモールド」という専用の耳栓を作る場合があります。
これらのことを踏まえて、聴覚のデータがしっかり取れ、細かい調整ができる設備と、それを生かせる知識と技術を持ったスタッフのいるお店を選ぶべきです。
メガネ屋さんや電気屋さんで他の商品の片手間に補聴器も並べている、という所では、充分な検査が望めない場合が多いと思われます。一つの目安として、補聴器を専門に扱う「
認定補聴器専門店」であるかどうかという事も、大きな選択基準になるでしょう。


良心的な補聴器業者での補聴器購入の流れを、一例として以下に示します。
まず前述のような検査を行い、また補聴器をどのような環境で使う事になるのかも確認します。それらに見合った補聴器を何種類か選び出して貰い、実際に耳に付けて試して貰います。気に入った機種があれば、雑音が気にならない程度に良く聞こえるよう微調整をして貰います。そしてその補聴器を1〜2週間位貸し出してもらいます。
2回目の会合で「実際使ってみてどうだったか」を確認します。不都合な点があれば調整で解消できるか試してみる、あるいはまた別の補聴器を調整して貸出して貰います。それを御本人が満足いくまで繰り返し、気に入ったらそこで購入。どうしても補聴器が合わないようなら、無理せず補聴器導入をとりやめる事もあります。

補聴器は安い買い物ではありません。 買い方や使い方を間違えると、例え高価な物であろうと最新式であろうと結局役に立たず、タンスの奥にしまわれるだけになってしまいます。しっかりと検査を受けた上で、信頼し長く付き合う事の出来る補聴器販売店で購入し、メンテナンスを受けるようにして下さい。


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