耳鼻咽喉科 アレルギー科 清水おかべクリニック 平成16年10月1日開設
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清水おかべクリニック
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700年経てば
今年の夏は実に暑かったですね。9月になった今でも、湿度の高さと相まってまだまだ過ごしにくい日々が続いています。
こういった気候においては、スギの木の発育が良くなり、翌年のスギ花粉量が多くなる場合が多いです。私自身スギ花粉症があるのでちょっと心配です。
そんな我々静岡県人スギ花粉症患者に朗報(?)が。


花粉症:スギ・ヒノキ、県が品種転換へ 来年度から具体策 /静岡

 県は、花粉症対策として県内のスギ・ヒノキを花粉の少ない品種に転換する方針を決めた。6日の県森林審議会に対策案を提示し、大筋で了承された。近く県庁内に有識者らでつくる「技術検討委員会」を設置し、来年度から具体策に着手する。ただ、現在の年間伐採量ではすべてのスギ・ヒノキが新品種に置き換わるのには700年もかかる計算。県は、同時に木材使用の促進策や、花粉症対策の効果も考えた植林法も検討する。
 県内のスギ・ヒノキの品種は林業種苗法により県が管理することになっている。業者は県から供給された種子を苗木に育てて植林する。県はこの種子を順次、花粉の少ないものに切り替える。スギでは、花粉発生量が通常の1〜20%程度の品種十数種を交配させる方針だ。
 ただし、ヒノキについては花粉の少ない品種が開発されていない。このため、まずスギで交配で新品種への転換を進め、同時に少花粉ヒノキの技術開発を目指す。具体的には、08年度から少花粉スギの種子を取るための「母樹林」を育て、11〜13年度ですべてのスギ種子を新開発の種子に切り替える。種子が苗木になる16年度ごろから植林されるスギはすべて新品種になる見通しだ。
 しかし、花粉の被害を減らすには現存のスギやヒノキを伐採する必要がある。国有林を除いた県内のスギ・ヒノキの植林面積は22万ヘクタールに及び、その大半を切り替えるためには現在の年間伐採量300ヘクタールを飛躍的に伸ばさなければならない。また、一度に切り替えて樹齢の小さなものばかりになると地滑りなど防災上の問題も懸念される。県は、地元木材の使用促進に力を入れるとともに、具体的な新品種への切り替え方法などは慎重に検討する方針だ。【鈴木直】

毎日新聞 2007年9月6日 


県内のスギの木を、花粉の量が少ない品種に植え替えていこう、という事のようですね。花粉の量が激減すれば、花粉症の症状も当然少なくなり、花粉症患者にとっては良いニュース・・・

の、筈なんですが。

国産木材の需要に限りがある現在、スギの木の植え替えなんてそう簡単に進むわけ無いですよね。いやぁ、全ての樹が新品種に置き換わるのは700年後ですか。遠大な計画ですね。
700年後の静岡県人(果たしてそんな時代に「静岡県」などという物があるのか、そもそも日本という国が残っているのだろうか?)が、先祖に感謝する日は来るのでしょうか。
環境問題を熱く語っている方の中には、「今世紀中にも人類は滅亡するのではないか」という人すらもいる訳ですが・・・。




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